shinoharakota’s blog

匠Methodのことや普段の仕事での気づき、趣味の日記などを書いて行きます

匠Methodをわかりやすく説明してみた

1.はじめに

蓮如という人物をご存知でしょうか?

室町時代後期に活躍した浄土真宗の僧で、本願寺中興の祖と言われている人物です。

 

現在、日本中いたるところに浄土真宗のお寺がありますが、それは蓮如が教えを広めたことがきっかけになったようです。

 

御文という誰にでもわかりやすい手紙を書き、村々を訪れて民衆に親鸞の教えを広めました。その結果、全国各地で一向一揆がおきるなど社会に影響を与える宗派となったのです。

 

匠Methodは弊社 匠BusinessPlace を起業した萩本が作りました。

そして我々(匠BusinessPlaceの社員や匠道場の道場生など)は2代目の立ち位置にいると思っています。蓮如にならい匠Methodを広めることは2代目の大切な役割ではないでしょうか。

 

とはいえ、私は蓮如のような能力の高い人物とはとても言えません。それでも、少しでも匠Methodをわかりやすく伝えていくことは、これから匠Methodが広がっていくために重要なことだと考えています。

 

2.きっかけ

最近、弊社 匠BusinessPlace では採用活動をしています。

そんな中、匠Methodを知らない若い人にわかりやすく伝えるにはどうするか?を考えることになりました。

 

というのも、匠Methodをやさしく・わかりやすく伝えるのはとても難しい!

 

これまで匠Methodは以下の様な属性の方々に支持していただくことが多かったと思います。

  • ビジョンを社員に伝え実践していかなければならない経営層
  • 様々な現実的な課題を解決しなければならない現場マネージャー
  • 今の業界に課題を感じているITエンジニア

 

しかし、採用で会う若い人材はどこにも当てはまりません。

そんな方に匠Methodを知ってもらい好感をもってもらうためには、プレゼン素材(資料と説明)をイチから作り上げる必要があったのです。

 

以下、プレゼン素材づくりの奮闘記と気づきを共有したいと思います。

 

3.問題点・何がわかりにくいのか?

まずはじめに以下のようなプレゼン資料を用意しました。

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匠Methodの説明:修正前

この資料はSalesforce導入支援のお客様に匠Methodを説明するために使っている資料を転用したものです。

 

この図は、匠Methodの基本モデルである価値モデル・要求分析ツリーを1スライドで説明しようという目的で作りました。現場ではお客様の反応を見ながら使えそうな場面で見せています。

 

そのとき「匠Methodを要件定義の替わりに行います」と前提を付けており、ITベンダーの要件定義を経験しているお客様に限って使うことにしています。

 

しかし、この資料を採用活動で使うには以下の問題がありました。

  1. 転職希望の若い人が必ずしも要件定義を経験している訳ではない
  2. この資料から匠Methodどんな時に活用するとよいものか?がわからない
    (急に出てきても理解が難しい)

特に2つ目が重要です。匠Methodとはどんな時に有益でしょうか?それをシンプルに伝えることを考えなければなりません。

 

4.わかりやすく説明してみる

そこで社長の田中に相談し、どんな説明していくべきか?を検討しました。

そして田中が描いたイメージを聞いて作ってみたのが以下の資料です。

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匠Methodとは:修正版Page1

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匠Methodとは:修正版Page2

一般的なプロジェクトを問題解決型・新規創発型の2つに分類して後者における課題を解決するための手法として有益であると伝えています。

もちろん、匠Methodが問題解決型で役立たないということではありません。とはいえ、コンパクトなプロジェクトにおいて匠Methodのモデリングをしなくてもプロジェクトが成功することが多いのは事実です。

 

それより、匠Methodによってどんな効果が出るものか?、要件定義の経験がない人にも伝わりやすくなったかと思います。

実際に面談(面接前に行う会社のプレゼン機会)において相手の反応が格段に良くなったと感じています。

 

5.まとめ

匠Methodは、コンサルティング手法であるという説明を冒頭で説明してしまうと、何かのインプットをすると有効なアクションがアウトプットされるものという印象を与えてしまいます。

手法・メソッドという言葉がそんな印象を抱かせてしまうのではと予想しています。

匠Methodはモデル図とそれを扱うスキルがセットになってはじめて効果を発揮していきます。

 

私はその誤解を解こうと必死になって内容・モデル図の特徴を伝えようとしてしまったのですが、それではうまく伝わらなかったのです。

 

新しい資料で説明するときには「匠Methodは空手の型のようなもので、習得していくと様々なケースで価値を提供できる人材になっていきます」と伝えるようにしました。

つまり、匠Methodの特徴を考えるときに、スキル部分を捉えて説明に加味していくと相手や場面に合った説明ができるのではないかと、感じました。

 

これからも匠Mehodの本質的な部分をとらえ、相手や場面に合わせたわかりやすい説明を心がけたいと思います。わかりやすい説明を作り続けることで、次世代に蓮如のような人物が出てくると信じて精進してまいります。

 

以上